※本記事は、医師による執筆記事です。
ニキビの炎症が治まったあとに残る“クレーター状のニキビ跡”は、美容皮膚科でも治療が難しい症状のひとつです。
肌が陥没して見えるこれらの凹みは、スキンケアやピーリングだけでは十分に改善しないことがほとんどです。
これまでに様々な治療がありましたが、近年日本でも注目されているのが「サブシジョン」です。
サブシジョンとは、皮膚の下にある瘢痕組織を特殊な器具(医療用の針など)で切断し、クレーターの原因となっている“引きつれ”を解除する治療法です。
クレーターは、ニキビが治る過程で皮膚の下が癒着し、内側に引っ張られていることで生じます。


サブシジョンによってその癒着を解放すると、皮膚が持ち上がりやすくなり、肌表面の凹凸が目立ちにくくなります。
ただし、クレーターの深さや数、肌質にもよりますが、複数回の治療が必要となることがほとんどです。
レーザーなどの表面からアプローチする治療と組み合わせることで、より高い効果を引き出すことをお勧めしています。
注意すべきは、ダウンタイムがしっかりあるという点です。
小さなクレーター1個にアプローチしたい場合は目立ちませんが、ニキビ跡治療を決心される多くの方は、複数以上のクレーターがあり、ある程度の面積での治療が必要な方がほとんどです。
術後は赤みや腫れ、内出血が出ることが多く、メイクで完全にカバーできないケースもあります。
そのため、サブシジョンは大切なご予定前ではなく、ダウンタイムが取れる時期に受けることをおすすめします。
凹凸に長年悩まされてきた方にとって、サブシジョンは非常に有効な選択肢となりえますが、クレーターのタイプや治療歴によって最適な方法は異なります。
経験豊富な施設で、最適な治療計画を立てることが成功への鍵と考えます。

