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【連載】いくつになっても男と女②

寿命100年時代。長生きの良し悪しは別として、更年期以降にも30年、40年という時間が用意されている私たち現代人。そんな中、最近私は「高齢者の性の健康」について考えることが増えた。

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その2 「アラフィフ派遣型風俗嬢A子さんに聞いた。どんな人がお客さんなの?」

平日の午後1時、待ち合わせの喫茶店に現れたA子さんは、白いニットのワンピースにダウンジャケット。肩までのストレートヘアでナチュラルメイク。どこにでもいそうな女性で、私が想像していた風俗嬢とはほど遠い地味な佇まい。

A子さんは東京の派遣型風俗業の会社に登録する、いわゆるデリヘル嬢。アラフィフで、本人は「おばさん風俗嬢」と言うが、色白で肌つやもよく、若みえの清楚な美人さん。キャリアは長く、20代からはじめ、途中で専業主婦、海外へ移住、他の仕事もしていた経験もある。

さっそく、なぜ風俗嬢をはじめたのか聞いた。

「最初はホステスになろうかと思ったんですけど、お酒も飲めないし、タバコも吸えないし、カラオケもよくわからないので(笑)。短い時間で合理的にお金が稼げるかなと風俗に。実際やってみると、そんなに嫌じゃないしラクですし、向いていたみたい」。

私からすれば、「ラク」とは到底思えない究極の接客業。嫌なお客だってくるのではないだろうか。

「どんなに嫌なお客様でも、2時間ぐらいでお別れできます。喋って誤魔化していたらアッという間に時間は過ぎます。ホントにひどいお客さんの場合はお店にNGを出せばいいので」

なんとも淡々とした回答。これまで3千人以上は相手をしてきたというが、どんな人たちがお客として訪れるのか? そもそも、高齢者専門の風俗なのか?

「高齢者専用のデリヘルではありませんので、20代から90代まで、お客様はさまざま。ただ登録している女性が40代、50代、60以上が多く、「熟女」「奥様」といったキーワードで宣伝していますので、お客様の年齢層は高いとは思います。80歳以上のお客様は、さすがに20歳の子は呼ばないでしょう。話しがまったく通じないはず」

A子さん曰く、お客はまともな人がほとんどで、高齢者も認知症はひとりもいない。つまり、風俗を利用するにはある条件を満たした人だと教えられた。
デリヘルを利用するには、まずはネット検索してホームページに辿り着く。そこで、風俗嬢のぼやけたプロフィール写真ときることできないことのサービス内容を確認。店側に清楚、太っている、痩せている、年齢など女性の要望を伝えられること。加えて支払額のことも考慮するので、高齢とはいえある程度頭がしっかりしていないと風俗は使用できない。

「特徴は、風俗を使うぐらいなので、性欲が強いのは当然。それに利用するにはコミュ障では無理です。初対面の人とでも喋れて、ある程度の稼ぎがないとダメ。だって何万円も払う訳ですから、みなさんちゃんと働いています。ニートでは来られないでしょう」

ソープだと費用はもっと高額だと教えられ、女性の記者は目から鱗がボロリボロリ。風俗を利用するのはダメンズというのは、私の思い込みだったのだ。この続きは次回。

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熊本 美加

熊本 美加

研究員番号: 7

東京生まれ・札幌育ち。医療ライター、性の健康カウンセラー。 大学卒業後、広告制作会社などを経てフリーライターに。 更年期ウイメンズ&メンズヘルス、性感染症予防・啓発、性の健康についてなど記事を幅広く執筆。 2019年に電車内で心停止で倒れ、救急搬送され蘇る体験以後、救命救急、高次脳機能障害、リハビリについても情報発信中。

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