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【連載】いくつになっても男と女①

寿命100年時代。長生きの良し悪しは別として、更年期以降にも30年、40年という時間が用意されている私たち現代人。そんな中、最近私は「高齢者の性の健康」について考えることが増えた。そのきっかけは、知人からのこんな相談だった。

その1 「高齢の父親がデリヘルに行くのは悪いことなのか?」

「90を超えた父に女がいる。それがデリヘルだった件」

父親がスマホ操作に四苦八苦して、ヘルプを求められた彼女。あれこれ操作していたら、

「着物姿で来てくれるとうれしいけど、ダメですか?」

「いつもの鏡の間で待っています」

「会いたい」

「愛しています」

といった、怒涛のねっとりしたやりとりを発掘し、激しく動揺。背筋が凍ったと言う。高齢の親御さんのエロに触れてしまった困惑は容易に想像できる。長年、尊敬してきた父親のそんな一面をなぞ、知りたくもなかったはず。
しかし、あくまでも当事者ではなく客観的な感想としては、90代でお元気なのはすばらしいと思う部分もあった。

彼女の父親は数年前に愛妻に先立たれ、その後は一人暮らし。本人が望み、お子さん家族が住む近隣に移住。娘さん家族と頻繁に行き来しつつ、介護サービスを利用しながらであるが、自立した生活を過ごしていた。

とはいえ、高齢になってからの男やもめの一人暮らし。家事など上手にできる訳もなし。むなしさやせつなさが募っていたのではないか。そんな心の隙間を埋めるため、自身のお金でデリヘルを利用したところで、いったい誰が責めることができるのか?

性的意欲は生きる意欲と相関している

英雄色を好むと言うが、70代、80代になっても社会的にアグレッシブに活躍している人は、男女ともに男性ホルモンであるテストステロンが高く、長生きすることも医学的にわかっている。

セックスするしないにかかわらず、性欲的意欲が高い人は、元気でやる気がある。ゆえに積極的に外出し、人とコミュニケーションもとれる。体も脳も動かし、健康で認知機能も保たれて、健康寿命も長い。こういったプラスサイクルになると想像できる。

海外に目を向ければ、いくつになってもセックスレスは離婚の原因になる大問題となる。性的意欲が低下した際には、女性は自ら病院へ行き、男性側もパートナーへの受診をすすめ、「性機能障害」と診断がつけば、その原因に合わせた治療が行われる。

一方、日本の夫婦の半数以上はセックスレス。妻の性欲が落ちたとしても、病院へ行くような夫はまずいない。ましてや、妻が自ら病院へいくのは超少数派。それどころか高齢になってセックスの話をすると、「きもっ」「色ボケ」「年甲斐もなく」と後ろ指をさされてしまうだろう。

「食欲は良くて、性欲は悪いのか!?」「風俗へ足を運ぶ高齢男性は何を求め、そして、いったいどんなサービスを受けている?」「ほんとにできるの??」。そういった疑問がむくむくと湧きあがり、私はどうしても知りたいと、風俗嬢A子さんを探し出しアプローチ。すると取材依頼を快諾していただいた。次回からそのレポートをお届けする。

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熊本 美加

熊本 美加

研究員番号: 7

東京生まれ・札幌育ち。医療ライター、性の健康カウンセラー。 大学卒業後、広告制作会社などを経てフリーライターに。 更年期ウイメンズ&メンズヘルス、性感染症予防・啓発、性の健康についてなど記事を幅広く執筆。 2019年に電車内で心停止で倒れ、救急搬送され蘇る体験以後、救命救急、高次脳機能障害、リハビリについても情報発信中。

  1. 【連載】いくつになっても男と女⑥

  2. 【連載】いくつになっても男と女⑤

  3. 元気ホルモン「テストステロン」を知ってほしい!

  4. 【連載】いくつになっても男と女④

  5. 【連載】いくつになっても男と女③

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