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デジタル依存症とは~ゲームやSNSが脳にもたらす変化~

スマホゲームでついつい夜更かし、SNSの通知が気になって仕事に集中できない…。そんな経験はありませんか? 現代社会で欠かせないデジタルツールですが、過度な使用は「デジタル依存症」という深刻な問題を引き起こす可能性があります。
今回は、デジタル依存症が脳にもたらす変化について解説します。

デジタル依存症とは?

デジタル依存症とは、インターネット、ゲーム、SNSなどに過度に依存し、日常生活に支障をきたしている状態です。アルコールや薬物依存と同様に、脳の報酬系に影響を与え、コントロールを失う可能性があります。依存対象はゲームだけでなく、ネットショッピングや情報検索など多岐に渡ります。

脳への影響:報酬系の過剰刺激と前頭前野の機能低下

デジタル依存症は、脳の機能、特に報酬系と前頭前野に大きな影響を与えます。[1][2]

報酬系の過剰刺激:
私たちの脳には、快感や満足感を感じる「報酬系」という神経回路があります。ゲームやSNSの使用で「いいね」をもらったり、レベルアップしたりすると、この報酬系が刺激され、ドーパミンという神経伝達物質が放出されます。このドーパミンによる快感が、さらなる使用への欲求を高め、依存につながるのです。 過剰な刺激を受け続けると、脳はより強い刺激を求めるようになり、通常の活動では満足感を得にくくなってしまいます。

前頭前野の機能低下:
前頭前野は、思考、判断、感情のコントロールなど、高度な認知機能を担う脳領域です。デジタル依存症では、この前頭前野の活動が低下することが報告されています。 前頭前野の機能低下は、衝動のコントロールが難しくなり、使用時間をコントロールできなくなったり、デジタルツール使用を優先して他の重要なことを後回しにするといった行動につながります。また、感情のコントロールも難しくなり、イライラしやすくなったり、不安感が強くなったりする可能性もあります。

デジタル依存症のサインと対策

以下のサインに当てはまる場合は、デジタル依存症の可能性があります。

●    デジタルツールを使用していないとイライラする、落ち着かない
●    使用時間をコントロールできない
●    デジタルツール使用のために、日常生活に支障が出ている
●    周囲から指摘されても、使用をやめられない

もし当てはまる場合は、以下の対策を試してみましょう。

●    使用時間を制限する:アプリのタイマー機能などを活用しましょう。
●    デジタルデトックス:定期的にデジタルツールから離れる時間を作りましょう。
●    代替活動を見つける:運動、読書、趣味など、オフラインの楽しみを見つけましょう。
●    周囲に相談する:家族や友人、専門機関に相談し、サポートを受けましょう。
●    SNSとの距離感を見直す:「いいね」の数にこだわらず、本当に大切な人との繋がりを重視しましょう。
●    自分と他人を比較しない:SNSはあくまでも一部分を切り取ったものであり、現実とは違うことを理解しましょう。

専門家(精神科・心療内科)への相談

デジタル依存症は、自分一人で解決するのが難しい場合もあります。症状が深刻な場合は、精神科医やカウンセラーなどの専門家に相談しましょう。専門家はあなたの状況に合わせて適切なアドバイスや治療を提供してくれます。一人で悩まず、専門家の力を借りることも考えてみてください。

まとめ

デジタルツールは、正しく使えば生活を豊かにする便利な道具です。依存に陥ることなく、心身ともに健康なデジタルライフを送るように心がけましょう。

[2]依存に関わる脳回路に関する総説。報酬系について
[1]インターネット依存と過剰使用に関する総説
Although Internet-addicted individuals have difficulty suppressing their excessive online behaviors in real life, little is known about the patho-physiological and cognitive mechanisms responsible for Internet addiction. Due to the lack of methodologically adequate research, it is currently impossib …

[2]依存に関わる脳回路に関する総説。報酬系について
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雪乃

雪乃

研究員番号: WlCmo

市中病院の現役看護師(フルタイム)であり、看護師ライター・ヘルスケアコンサルとして企業と連携し活動している。 infirmiere公式コミュニティ運営、医療×AIの臨床看護研究 日本医療マネジメント学会所属 一般社団法人正しい医療知識を広める会所属

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