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GSMによる性交痛のケア

性交痛には、大きく4つの種類があります。

①セックスをはじめようと思ったが、痛くてできない。

②閉経前で、以前は痛みなくセックスできたのに、痛みがでてきた。(妊娠出産後2~3年まで)

③閉経前で、以前は痛みなくセックスできたのに、痛みがでてきた。(妊娠出産前、または妊娠出産3年以降)

④閉経後

このうちの④が、GSM(閉経関連尿路生殖器症候群)による性交痛です。

①~③も、とてもQOL(生活の質)を低下させるトラブルですが、今回は、GSMの話なので、④にスポットを当てます。

GSMは、50歳以降の女性の50%に起こるフェムゾーン(腟と外陰)のトラブルですが、代表的な症状は、セックスのトラブル・陰部症状・尿路症状です。

これらの症状のうち、患者さんがどの症状に困っているかというと、尿路症状に関しては、世界的に20~30%前後なんですが、セックスのトラブルに関しては、日本5~10%、アメリカ50~60%、スペイン70~80%と大きく違います。

日本では、60歳以上になると15~20%くらいしかセックスをしなくなりますが、スペインは、70~80%くらいまだセックスをしているので、この数字になるとされています。

しかしこれからは、日本でも60歳以上でもセックスを継続したいと考える女性が増えてくると予想されますので、今回は、閉経後にセックスのトラブルが起こった時の対処法です。

1)性交中や性交後に出血する・・・1か月以上のセックスの間隔が空いた時等に起こります。痛みがある場合と無い場合があります。いずれにしても、これからセックス継続したいのであれば、フェムゾーンケアを開始しましょう。そして継続的にフェムゾーンケアと、1か月に2回以上のセックスを続けていけば、出血は起こらなくなってきます。

2)濡れなくなった・・・潤滑剤をたっぷり使用することをお勧めします。ポイントは、プレイを楽しむためにたっぷり使用することです。挿入のためだけの潤滑剤使用では、だめです。乳房のマッサージや、クリトリスマッサージなどの前戯にもたっぷり潤滑剤を使用して、リラックスすることで、自然に腟も濡れてきます。

3)挿入時に腟口付近が痛い・・・オイルケアをしながら骨盤底トレーニングをすることをお勧めします。オイルは、セサミオイルやオリーブオイルなどボティケア用のオイルをお勧めします。Lunaプライドショップでは、女性ホルモンや女性ホルモン様抗酸化物質含有のオイルケア製品を販売しています。入浴後1日1回、これらを手にとって、ひとさし指や中指、親指などの第2関節くらいの深さまで、腟の中に塗って、腟壁を優しく押すようにマッサージします。1分くらいしましょう。そしてその指を腟壁で締め付けて、胃のほうに持ち上げるように練習します。10回くらい締めたり緩めたしします。

4)膣の奥が痛い・・・まずはセックスを騎乗位に切り替え、女性が自分のペースでセックスするようにすると痛みがずいぶん軽快します。乳酸菌のサプリメントや、腟内洗浄用品を使用すると痛みが軽減することがあります。

5) クリニックを受診する・・・まずはGSM以外の病気がないかどうかを確認します。GSMと診断されると内服・経皮・経腟で女性ホルモンの補充を行ったり、専門家に骨盤底マッサージやトレーニング指導、腟からのレーザー治療などを導入します。

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関口 由紀

関口 由紀

研究員番号: 1

神奈川県横浜市出身の医師。日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本東洋医学会専門医・指導医、日本性機能学会認定専門医、日本排尿機能学会認定専門医、日本女性骨盤底医学会認定専門医、医学博士、経営学修士。 女性医療クリニックLUNAグループの理事長、横浜市立大学大学院医学部泌尿器病態学客員教授を務める。

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