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無性にイライラするのは生理?それとも更年期?

ストレスの多い社会で生きていると

「ちょっとしたことでイライラする」
「自分で感情がコントロールできなくてつらい」

などの感情のアップダウンは起こっても異常ではありません。普通です。

しかしイライラの原因が、周囲からのストレスや自分の性格的な問題ではなく、実は女性ホルモンのアップダウンのためという可能性も、女性の場合は頻繁にあるのです。

女性の体は、月経周期や年齢に伴って、ホルモンバランスが大きく変化します。
特に生理前や更年期には、心身に不調をきたしやすく、イライラや不安感などの精神的な症状が現れることが多くあります。

まず閉経前(16歳~40歳くらいまで)におこる、生理前2週間前から生理開始までに起こるメンタルの不調はPMS(月経前症候群)と言われます。

PMSの主な症状は、精神的症状は、イライラ、怒りっぽい、気分の落ち込み、不安、集中力の低下などがあります。
また身体的症状は、胸の張り、腹部の膨満感、頭痛、むくみ、便秘、眠気や不眠などが起こります。
これらの症状は、生理が始まると軽くなるか、完全に消失するのが特徴です。

原因は、生理周期の後半、排卵後から月経直前にかけて、プロゲステロン(黄体ホルモン)が急増し、その後急激に減少するためです。
このホルモンの変化が自律神経や脳内の神経伝達物質(セロトニンなど)に影響を与え、精神面で不安定になりやすいと考えられています。

さらに40歳を過ぎると、卵巣機能の低下のため、生理不順が起こってきます。

さらに閉経前後5年(45~55歳)に起こる、数々の症状は、更年期障害と呼ばれます。
一般的には、更年期障害は、PMSより症状が重症であることが多くなります。
閉経後卵巣から分泌される女性ホルモンの量は、閉経前の10分の1になりますが、その過程で、卵巣機能は不規則に、大きくアップダウンしながら低下していくので、その影響が脳下垂体機能が失調します。
これが更年期障害の原因です。
更年期の主な精神的症状は、イライラ、不安感、うつ状態、記憶力や集中力の低下などです。
また身体的症状に関しては、ホットフラッシュ(突然の発汗・ほてり)、動悸、めまい、関節痛、睡眠障害、疲労感等があります。

対処法としては、PMSも更年期障害も、症状があるときは、過労や精神的ストレスを避け、休養や睡眠を充分にとることが原則です。
食事も大豆製品(イソフラボン)や神経の安定に効果があるビタミンB6(肉、魚、玄米、ナッツ等)、イライラを抑える作用があるマグネシウム(海藻等)を多く摂取するように心がけます。
サプリメントも効果的です。
さらに適度な運動や、ストレッチ・マッサージなどのリラクゼーションも症状を緩和して、睡眠の質を上げます。

クリニックを受診すると漢方薬や、クリニック専用サプリなどがまず、使用されることが多いですが、重症の場合は、PMSならば低用量ピル、更年期障害ならばホルモン補充を勧められます。

もともとの原因が女性ホルモンの不調ですから、女性ホルモンをコントロール治療は、非常に効果的です。医師がから勧められたら、勇気をもって試してみましょう。

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関口 由紀

関口 由紀

研究員番号: 1

神奈川県横浜市出身の医師。日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本東洋医学会専門医・指導医、日本性機能学会認定専門医、日本排尿機能学会認定専門医、日本女性骨盤底医学会認定専門医、医学博士、経営学修士。 女性医療クリニックLUNAグループの理事長、横浜市立大学大学院医学部泌尿器病態学客員教授を務める。

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