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男女の更年期障害の治療について解説

各ステージにおける気を付けるべき症状

更年期障害の治療法

今回は、前回の記事の続きとなります。

前記事では更年期障害のメカニズムや症状について詳しく解説しているので、まだご覧になってない方は以下のリンクから閲覧ください。

▶前回の記事を読む

更年期障害の治療には以下のような種類があります。

①ホルモン補充療法(HRT)
少量のエストロゲンを補う治療法(ホルモン補充療法:HRT)です。
エストロゲン単独では子宮内膜増殖症のリスクが上昇するため、子宮のある方には黄体ホルモンを併用します(エストロゲン・黄体ホルモン併用療法)。ホルモン剤には飲み薬、貼り薬、塗り薬などいくつかのタイプがあります。乳がんや血栓症のリスクを管理しながら使用していきます。

②漢方薬、サプリメント
漢方薬はさまざまな生薬の組み合わせで作られており、医師や薬剤師と相談しながら方剤を決めていきます。更年期女性に対しては、婦人科三大処方とも呼ばれる当帰芍薬散・加味逍遥散・桂枝茯苓丸を最初に使用されることが多いですが、その他にもさまざまな処方が使用されます。
サプリメントは、胎盤抽出液や植物性フラボノイドなどの性ホルモン様の作用をする製品がいくつか発売されています。イソフラボン・エクオール・プラセンタ・花びらダケ・ピクノジェノール・シトルリン等があります。

③向精神薬
気分の落ち込み・意欲の低下・イライラ・情緒不安定・不眠などの精神症状が最もつらい症状である場合には、抗うつ薬・抗不安薬・催眠鎮静薬などの向精神薬も用いられます。選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)やセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)などの新規抗うつ薬は副作用も少なく、またほてり・発汗など血管の拡張と放熱に関係する症状にも有効であることが知られています。

男性の更年期障害について

最後に男性の更年期障害について説明します。
女性は45歳~55歳の間に更年期を経験しますが、男性の更年期には決まった年齢がありません。男性ホルモンの低下が30歳代後半で起こることもあれば、80歳代でも比較的男性ホルモンが維持されている男性もいます。
男性ホルモンが低下してしてくると、以下のような症状がおこります。

①血管の拡張と放熱に関係する症状
②自律神経失調症状や知覚過敏症状
③精神神経症状

ただ、比較的①よりも②や③の症状がおこりやすい傾向にあります。

これらの症状がでてきた場合、以下のような治療法を行います。

①HRTには男性ホルモンを使用する

②漢方薬やサプリメントを使用する
漢方薬は症状により補中益気湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、牛車腎気丸他を用います。
サプリメントは亜鉛やノコギリヤシ、ボンオリーブ、冬虫夏草、シトルリン等が使用されます。

③向精神薬の使用
症状が重症の場合は使用しますが、性機能を悪化させてしまうこともあるため慎重に使用します。

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関口 由紀

関口 由紀

研究員番号: 1

神奈川県横浜市出身の医師。日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本東洋医学会専門医・指導医、日本性機能学会認定専門医、日本排尿機能学会認定専門医、日本女性骨盤底医学会認定専門医、医学博士、経営学修士。 女性医療クリニックLUNAグループの理事長、横浜市立大学大学院医学部泌尿器病態学客員教授を務める。

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