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生活習慣病の一つ「糖尿病」について解説します

各ステージにおける気を付けるべき症状

40歳以上の人が陥りやすい生活習慣病

生活習慣病というのは、40歳以上の人が陥りやすい、動脈硬化を進行させる原因となる高血圧・糖尿病・高脂血症などの疾患のことをいいます。40歳頃になると、血圧・血糖・血中脂質濃度等を調節する制御遺伝子の機能が悪くなるんです。そして高血圧・糖尿病・高脂血症等の遺伝的素因のある人は、高血圧・糖尿病・高脂血症を発症してきます。
そして治療しないと、動脈硬化が進み、発症20~30年、つまり60~70歳に心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化による血管の病気で死亡します。これが哺乳類としての人間の自然史なんですね。
しかし、治療すれば動脈硬化の進展を遅らせることができます。昔より平均寿命が延びている原因の一つは、この生活習慣病の予防知識の普及や啓発が一役をかっています。

糖尿病の種類

糖尿病には1型と2型という区別があります。
1型は遺伝やウィルス、免疫などの影響が強く比較的若年で発症して、早期からインシュリン注射などが必要な病型です。一方2型は遺伝やウィルス、免疫などの影響が弱く、食習慣の偏りによる肥満や運動不足・加齢などにより発症します。まずは生活習慣を是正して、まずは内服薬などで治療を開始します。

糖尿病の診断

糖尿病は、まず最初は検診などで血糖値が高いことを指摘されることがほとんどです。これを耐糖能障害といいますが、すい臓がちょっとお疲れ気味になっているサインなんです。
ところで、ヘモグロビンという赤血球内のタンパク質の一種があります。全身の細胞に酸素を送る働きをしていますが、血液中のブドウ糖がヘモグロビンとくっつくと糖化ヘモグロビンになります。糖化ヘモグロビンがどのくらいの割合で存在しているかをパーセント(%)で表したものがHbA1c です。HbA1cは過去1~2ヶ月前の血糖値を反映します。
当日の食事や運動など短期間の血糖値の影響を受けません。これが6.0%以上だと、糖尿病を強く疑うので、クリニック受診が必要です。最近の検診では、このHbA1cも測ってくれることが増えています。

糖尿病の予防

まずは糖尿病でも耐糖能障害でも、炭水化物中心の食事からタンパク質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラルのバランスのとれた食事をして、1日の摂取カロリー(熱量)を、だいたい1600キロカロリーくらいに落として、さらに定期的に運動もして血糖値を正常化することで、血管の質を低下させない生活習慣を獲得することが基本です。
さらに最近は、耐糖能障害のレベルのちょっとした血糖値の上昇も老化への影響が大きいということが、抗加齢の分野で言われるようになっています。ですから、寿命を短くしないためにはHbA1cを正常化しておくことが重要なんですが、美容のためには、HbA1cに影響を与えることが少ない食後高血糖などもあまりよくないということになります。糖尿病とは言われていない人でも、食後の甘いお菓子の食べ過ぎには注意なんですね。

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関口 由紀

関口 由紀

研究員番号: 1

神奈川県横浜市出身の医師。日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本東洋医学会専門医・指導医、日本性機能学会認定専門医、日本排尿機能学会認定専門医、日本女性骨盤底医学会認定専門医、医学博士、経営学修士。 女性医療クリニックLUNAグループの理事長、横浜市立大学大学院医学部泌尿器病態学客員教授を務める。

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