健康のためにケアしていく女性のための情報サイト

Scales

フレイル・サルコペニアにならないために

 (1251)

各ステージにおける気を付けるべき症状

はじめに

通常女性の病気の説明をする時は、小児期⇒思春期⇒性成熟期⇒更年期⇒円熟期⇒高齢期 という順番で説明することが多いのですが、このシリーズではあえて反対に高齢期⇒円熟期⇒更年期⇒性成熟期⇒思春期⇒小児期 の順番に書いていこうと思っています。

いつか自分がかかるかもしれない病気の情報を早めに知っていたほうが、これからの人生に関する知識の向上につながる人が増えるからです。

さて各論の記念すべき第1回は、フレイルとサルコペニアです。

フレイルとは

まずは老年症候群という言葉があります。加齢に伴う心身の機能の衰えによって現れる身体的・精神的諸症状・疾患の総称で、様々な原因や症状が連鎖的に関連し悪循環を生じやすいことが特徴です。

可動制限や認知機能低下、低栄養、尿もれ、抑うつ、全身痛、易感染等が重なって、老年症候群に陥った人は、フレイルになって行きます。
フレイルとは身体的な虚弱のことで、りっぱな医学的な症候群です。70歳以上に起こることが多く、特徴は以前の5%以上の体重減少を認めることです。

定期的な軽い運動や体操をしていない人に起こりやすく、体重の減少とともに握力の低下や歩行速度の低下も起こります。わけもなく疲れたような感じがするのが問題です。フレイルは、予防や治療が可能です。

サルコペニアとは

ほとんどのフレイルのひとは、サルコペニアに陥っています。
サルコペニアとは、全身の筋肉量の低下と筋力低下による身体能力の低下のことです。サルコペニアになると、転倒・骨折のリスクが増大、日常生活の活動能力(ADL)の低下がおこり、心身の活動性が低下するため、免疫力も低下して死亡リスクが高まります。

フレイル・サルコペニアにならないために

ではフレイル・サルコペニアにならないためにはどうすればよいでしょうか?

まずは週2~3回の40分以上の運動習慣をつけることが重要です。この運動の中には、速歩やジョギングなどの心拍数を上げる運動と筋肉に負荷をかける筋肉トレーニングを組み合わせるのが良いとされています。

さらに高齢者になると食事の量や消化能力が低下してくるので、食事毎に毎回、良質のタンパク質(肉・魚・大豆等)を意識して摂取することが必要になります。

それでもフレイル・サルコペニアが進行してしまう場合は、男性ホルモンであるテストテロン補充がよいでしょう。テストステロンを補充すると、筋肉量が増え生きる意欲(バイタルエナジー)が向上します。テストステロン補充は、欧米では高齢者に一般的なホルモン補充療法です。テストステロン補充は、安全なホルモンで、医師の管理の下、男性も女性も行うことができます。

  • 記事を書いたライター
  • ライターの新着記事
関口 由紀

関口 由紀

研究員番号: 1

神奈川県横浜市出身の医師。日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本東洋医学会専門医・指導医、日本性機能学会認定専門医、日本排尿機能学会認定専門医、日本女性骨盤底医学会認定専門医、医学博士、経営学修士。 女性医療クリニックLUNAグループの理事長、横浜市立大学大学院医学部泌尿器病態学客員教授を務める。

  1. 月経(生理)中の性行為は本当に危険?医学的リスクと正しい知識

  2. 生理前・生理中の痒みと更年期との関係性〜原因と対処法を部位別にご紹介〜

  3. 無性にイライラするのは生理?それとも更年期?

  4. まだ生理じゃないのにお腹が痛い!生理前の症状と理由と予防法

  5. 骨粗鬆症とは?予防できる食べ物をご紹介します!

関連記事

PAGE TOP