SNSや広告で「ボディポジティブ」「#BodyPositive」という言葉を見かけたことはないでしょうか?
日本ではファッションに関わる流行語のように取られがちですが、実は社会的なメッセージが含まれている言葉です。
今回は、知られているようで意外と知らない「ボディポジティブ」の考え方についてお話しします。
「ボディポジティブ」とは
「ボディポジティブ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
ボディポジティブとは、「ありのままの身体を肯定し、尊重する」「自分の身体を否定しすぎないようにしよう」という考え方です。
「痩せている=美しい」という価値観に違和感を持った人たちが、体型や見た目で人を評価することに疑問を投げかけたことから広まり始めました。
最近では、ファッションや広告の世界でも、多様な体型や外見を表現する動きとして注目されています。
もしかしたら、皆さんもメディアや広告で見かけるような理想的な身体と自分の身体を比べ、劣等感を感じた経験があるかもしれません。
でも、美しさや価値は、体型だけで決まるものではありませんよね。
「ボディポジティブ」が広まったきっかけ
ボディポジティブのはじまりは、1960年代後半にアメリカで始まった「fat acceptance(ファット・アクセプタンス)」運動だと言われています。
これは、ふくよかな体型の人が社会的差別や偏見を受けていることへの抗議として、「自分の体型を否定するのではなく、尊重・受容する」という姿勢を視聴するものでした。
それから、人種や性的マイノリティなども混ざりながら多様なアイデンティティとして考えられるようになりました。
現代ではSNSやオンラインのメディアが普及したことで、一般の人にも知られるようになっています。
日本でも、最近はプラスサイズ向けのファッション誌やファッションブランドが登場しています。
SNSやメディアを通じて、「自分の体型を否定しない」「体型にとらわれずおしゃれを楽しむ」といったメッセージを受け取る機会も増えているでしょう。
社会運動というよりは、自己肯定やファッションの考え方として紹介されることが多いようです。
誤解されやすいポイント
一方、「ボディポジティブ」は誤解されることもあります。
たとえば、「太っていても何でもいい」「健康を無視してもOK」というふうに考えてしまう人もいるかもしれません。
でも、本来目指すのは見た目を無条件に褒めることではなく、体型や見た目で人を一括りにして評価しないことです。「自分が良ければ全部いい」というわけではありませn。
また、ボディポジティブが「常に自分の体をポジティブに見なければいけない」というプレッシャーになり、逆にストレスになる、という意見もあります。
身体を無理に好きになる必要はなく、自分を責めすぎず、否定を減らす、という意識が大切です。
日常で取り入れられる考え方
ボディポジティブの考え方を日常的に取り入れられる考え方を紹介します。
・自分の体型を厳しく評価しすぎない
・「今、自分が一番楽に過ごせるサイズは何だろう?」という視点で服を選ぶ
・SNSの投稿は、「色々な人がいる」という視点で見る
・他人の外見をネタにしない、比較しない
・他人の外見ではなく、内面や行動を褒める
「ありのままの自分を肯定する」と言っても、長年染み付いたコンプレックスをすぐに無くすのは簡単ではないかもしれません。
でも、小さな行動の積み重ねで考え方が変わっていくこともあります。
直したいところもひっくるめて、「自分」だと認めてあげられるような考え方をしてみませんか。
まとめ
ボディポジティブは、誰もが自分らしく生きるために必要な考え方の1つです。
自己肯定を目指すのではなく、自分の身体に対する批判や否定を少しずつ減らしていきましょう。
無理に理想を追い求めず、「自分の体への見方を少しだけ、楽にする」ことから始めてみましょう。
参考文献
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9589104/
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9970735/
https://triskelionnorway.org/body-positive-content-in-social-media-can-lift-body-image-and-mood/
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9589104/